どこに行くにも必ず最後には喫茶店・カフェを見つけて、お茶をしていた学生の頃の私の旅。
"coffee" "tea" "cafe"
私の知る数少ない英単語がそれらで、見つけるとぐっと安心した。
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ルーレオにもそういうカフェが1件あって、スウェーデンらしいラスベリーフレーバーの紅茶とシナモンロールを食べた思い出がある。
なんてことない小さなカフェなのだけれど、妙に印象に残っていた。
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滞在3日目のこと、街を歩いていて迷っていたら、通りすがりのお兄さんが道を教えてくれた。
その道には見覚えがあって、もしかして…と辺りを見回す。
はやる気持ちを抑えながら、あの道へ。
やっぱりそうだった。
あのカフェだった。
残念ながら日曜日でお店は閉まっていたけれど、見つけてしまった嬉しさといったら。
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火曜日にカフェのドアを開けてみる。内装は変わっていたけれど、おそらくメニューはほとんど変わっていないと思う。コーヒーを1杯と前と同じくシナモンロールを食べた。
結局、その日から毎日通ってしまった。2回目に訪れた時に気が付いたのだけれど、2種類あるプレートのうちの1種類は5年前と同じだった。
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あいにくの曇り空の今日、最後のコーヒーを。体調が優れなかったので、シナモンロールではなく小さなクッキーを1つ添えてもらって。
いつも優しく接してくれる、店員のお兄さんに、さようならを言ってお店を後にした。
あたたかで、良い時間だった。
H.
2015.2.17 tues
cafe Lina 1番奥のソファー席にて