カシュガルからウルムチまでの移動を列車ではなくバスにしたのは朝に到着するからだった。
"24時間"確かに窓口の係員女性はそう言ったし、チケットにも書いてくれた。9時50分に出発して24時間。確実に遅れるだろう。それでも、遅れても3時間程度だろうと思っていた。17時37分発のウルムチ駅から北京までの列車のチケットはインターネットで購入してあるので、あとは本券に変えるだけ。13時頃にウルムチに着いていれば余裕はありそう、と思っていた自分にパンチを入れたいと今思う。
朝10時30分頃、街らしき場所に到着。もうすぐかなと思っていたのも虚しく、バスは再び荒れた大地を走る。
最低でも1時には、最低でも2時にはとどんどん時間を変更しながらそんなふうに唱える。ウルムチの標識は出ているのに一向に街らしきものがあらわれない。おまけに何度も何度も検問所があってその度にパスポートや荷物チエック。
午後3時。ついにたえられなくなって、聞いてみるとあと1時間だという。これは間に合うか本当に分からない。
何度か聞いてみても、あと少しだから。と答えが返ってくる。
結局バスターミナルに到着したのは16時20分。それから駅までタクシーで15分。出発時間まで1時間を切っていた。
案の定駅にはごった返す人。絶望的なくらいの混みよう。ざっと200人はいる。
時間がなくて、でもチケットの予約はしていて、と身振り手振りで近くの係員の女の子に伝える。
女の子は分かったわと頷いて、私の腕を引いて並んでいる列の一番最初に行って、チケットを取ってくれた。
そして17時30分。無事に列車に乗車。何度もお礼をいって。本当に感謝。
まだ心臓がバクバクとしているなか、列車は時間通りに出発した。
それにしても、やっぱりいつも中国の人は親切にしてくれる。本当にありがたい。
H.
2015.6.11.thu.-12.fri
urumqiにて